趣味、ビジネスなど、楽しんでる人には少ないですが、仕事にお疲れ気味の方に圧倒的に多いのが・・・
(主にダイビングで、またそれ以外でも…)「私にも出来ますか?」というご質問です。
(背中を押したいのですが)正直に言うと、その考え方が道を見えにくくし、アドバイスを聞こえにくくします。
つまりその思考で進んでも、事実や経験に基づかず、気分からつい「できない理由」を見つけ出してしまい、「カン」で物事を選択することになります。鉛筆を転がして道を決めるようなものです。
むしろ何でも折角興味がわいたのであれば「自分にも出来る」と思うべきでしょう。
進んでから「(ある程度)できない事実」に出くわすこともあるものです。そんなときも、そういう思考が道を切り開いてくれることもあります。
私がダイビングでレベルアップしたい、自営を始めたいと思ったきっかけとして、諸先輩方が既にその仕事についているという事実がありました。
それまでは自分でダイビングを仕事にしようなんて全く思ってもいなかったです。
きっかけは、学生時代に某ダイビング施設の社長宅に居候させてもらってる間に・・・いつもはTシャツ&ジーパンの30代の先輩が、注文住宅を建て、支店を出し、新規ビジネスをいくつもはじめ、海外旅行を楽しみ、良い車に乗り、ブランドバッグがその辺に転がり・・・という世界を見たことです。田舎から上京した学生には衝撃的でした。
それから、まずは先輩方の様に、初級ダイバーでは分からない世界を知ろうと・・・講習で資格や技能をレベルアップし、関連書籍を読み漁り、様々な団体に所属し・・・そんなことを始めました。
当時、業界にはプロダイバーといえども・・・とてもアスリートとは言えない体つき、酒・タバコはあたりまえ以上、パチンコ、麻雀、日々何らかのトレーニングや勉強をしている雰囲気もない方々が普通におられました。
そういったことから・・・まだ、初心者ライセンスを取得したばかりの自分でしたが、身体づくりを継続し、サークルを作り、好きで関連書籍を読み漁っていたので、インストラクターやスクールなんて十分できると本気で思いました。
当初私は耳抜きすら上手くできず、これまでスポーツで賞を取ったこともないです。太りやすく体格も良いほうではなく、学生時代は睡眠学習ばかりしていた私が、指導者最高ランクのコースディレクターまで取得でき、スクール運営を20年以上続けられてるんです。
ですから起業やインストラクターはともかく、何かに興味を持ち、先に進むことに迷いをもたれてる方は、まずは「できる」と思ってください。
また、これまでのダイビングインストラクターやスクール運営の中で・・・
足の障害で歩くのに固定具が必要な人、病気が元で重いものが持てない人、事故で杖を突く生活をしている人、お年を召して循環器系の疾患で定期的な医師の診断が必要な人・・・そういった方々にも無理なくステキな海中世界を案内してきました。
私自身も、一時期腰を痛め、自分でパンツがはけず、40歳を超えて母親に足の爪を切ってもらう様な2年半の期間を経て復帰を果たした経験があります。
このページをここまで読み進められてた「私にもできる?」という疑問を持たれた方も、興味を持たれたのであれば当然のようにチャレンジしてみるべきです。
繰り返しますが、まずは「自分にはできる」と思ってください。その思考で次回お会いしましょう。
そう遠くなくその日が来ることを楽しみにしています。