ルサルカ (ドヴォルザーク)
- 名称『ルサルカ』(Rusalka)
- 作曲 アントニン・ドヴォルザーク(オペラ9作目)
- その他 全3幕。チェコ語。
概要
- 作 1900年
- 初演 1901年3月31日、カレル・コヴァジョヴィツ、プラハ国民劇場
- 台本 ヤロスラフ・クヴァピル
- 日本初演 1959年11月24日、東京・社会事業会館、長門美保歌劇団
- アリア 第一幕『月に寄せる歌』(Song to the Moon/Měsíčku na nebi hlubokém”)
あらすじ
人魚姫の物語
第1幕
- ルサルカは、森の奥にある湖に住む水の精。
- 人間の王子に恋をし、魔法使いイェジババに人間の姿に変えてもらう。
- 条件
- 人間の姿の間はしゃべれない
- 恋人が裏切ったらその男とともに水底に沈む。
- 美しいルサルカを王子は城に連れて帰り結婚する。
第2幕
- 祝宴で口をきかないルサルカを王子は冷たい女だと不満に思う。
- 王子は、外国の王女に心を移してしまう。
- ルサルカが庭へ出ると、水の精によって池の中に連れ込まれてしまう。
- 王子は恐怖のあまり王女に助けを求めるが王女は逃げる。
第3幕
- 魔法使いは、ルサルカに人間の姿なるには裏切った男の血が必要だとナイフを渡す。
- ルサルカは王子を殺すことはできないとナイフを捨てる。
- ルサルカを探して王子が湖にやってくる。
- 王子は妖精達から自分の罪を聞かされ絶望的にルサルカを呼ぶ。
- 王子はルサルカに抱擁と口づけを求める。
- それは王子に死をもたらすのだとルサルカは拒む。
- 王子は「この口づけこそ喜び、幸いのうちに私は死ぬ」と答える。
- ルサルカは逆らうことをやめ、王子を抱いて口づけ、暗い水底へと沈んでゆく。
人魚姫
- 名称 人魚姫(にんぎょひめ、Den lille Havfrue)
- 作 デンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセン作の童話
- 年 1836年
あらすじ
- 人魚の王の6人の娘たちの末の姫。
- 15歳の誕生日に海上で、船上の美しい人間の王子を目にする。
- 人魚姫は嵐に遭い難破した船から溺死寸前の王子を救い出す。
- 人魚姫は、王子に恋心を抱く。
- 偶然浜を通りがかった娘が王子を見つけて介抱する。
- 人魚姫は海の魔女の家を訪れ、声と引き換えに尻尾を人間になる薬を貰う。
- 「もし王子に愛を貰うことが出来なければ、姫は海の泡となって消えてしまう」と警告を受ける。
- 人間の足だと歩く度にナイフで抉られるような痛みを感じる。
- 薬を飲み、人間の姿で倒れている人魚姫を王子が見つけ声をかける。
- 王子と一緒に御殿で暮らすことになったが、王子は人魚姫が命の恩人だと気付かない。
- 事実は捻じ曲がり、王子は偶然浜を通りかかった娘を命の恩人と勘違いする。
- 王子はその娘との結婚が決まり、人魚姫に命の恩人との結婚はとても嬉しいと伝える。
- 悲嘆に暮れる人魚姫の前に現れた姫の姉たちが、髪と引き換えに海の魔女に貰った短剣を差し出す。
- 王子の流した血で人魚の姿に戻れるという魔女の伝言を伝える。
- 眠っている王子に短剣を構えるが、人魚姫は愛する王子を殺せずに死を選び、海に身を投げて泡に姿を変えた。
- 人魚姫は空気の精となり天国へ昇っていき、最後まで王子や他の人々がその事に気付く事はなかった。